Problem Gambling Severity Index (PGSI)

このテストは、カナダのHarold Wynne博士、Jackie Ferris博士によって開発されたギャンブル問題の自記式スクリーニングテストです。一般住民を対象とした疫学調査で使用するために開発されたテストで、海外の多くのギャンブル問題に関する調査で用いられています。

PGSI日本語版

以下の9問のギャンブルについての質問について、過去12ヶ月のあなたの状況に最もよくあてはまるものにチェックしてください。

  1. 過去12か月間について考えてください。どのくらいの頻度で、失っても本当に大丈夫な金額以上のお金を賭けましたか。
  2. 過去12か月間について考えてください。どのくらいの頻度で、同じだけの興奮の感覚を得るために、それまでよりも多くの金額をギャンブルに費やさねばなりませんでしたか。
  3. 過去12か月間について考えてください。どのくらいの頻度で、ギャンブルで負けた金額を取り返そうと、別の日にギャンブルをしに戻りましたか。
  4. 過去12か月間について考えてください。どのくらいの頻度で、ギャンブルをするお金を得るために借金をしたり、物を売ったりしましたか。
  5. 過去12か月間について考えてください。どのくらいの頻度で、自分がギャンブルに関して問題を抱えているかもしれないと感じましたか。
  6. 過去12か月間について考えてください。どのくらいの頻度で、あなたがその通りだと思うかどうかに関わらず、周囲の人々があなたが賭け事をすることを批判したり、あなたがギャンブルの問題を抱えていると言ってきたりしましたか。
  7. 過去12か月間について考えてください。どのくらいの頻度で自身のギャンブルのやり方や、ギャンブルの結果として起こることについて、悪いとか申し訳ないと感じましたか。
  8. 過去12か月間について考えてください。どのくらいの頻度で、ギャンブルが健康問題を引き起こしましたか。これにはストレスや不安も含みます。
  9. 過去12か月間について考えてください。どのくらいの頻度で、ご自身のギャンブルによって、あなたやご家庭に金銭的問題が引き起こされましたか。

判定

 点

全部で9問の各質問に0~3点(0:まったくない, 1:時々, 2:たいていの場合, 3:ほとんどいつも)で回答してもらい、合計点数(0~27点)で、以下のように分類されます。

  • 0点:非問題ギャンブラー(non-problem gambler)
  • 1~2点:低リスクギャンブラー(low risk gambler)
  • 3~7点:中等度問題ギャンブラー(moderate)
  • 8~27点:問題ギャンブラー(problem gambler)

PGSI日本語版は、開発者のHarold Wynne博士から承認を受けて、岡山県立精神医療センターの宋龍平先生が翻訳されました。日本におけるギャンブル依存に関する疫学調査のデータを用いて、上記分類が日本人にも当てはまることを確かめています。

参考論文
・So R, Matsushita S, Kishimoto S, Furukawa TA. Development and validation of the Japanese version of the problem gambling severity index. Addictive behaviors. 2019 Nov 1;98:105987.
・Ferris JA, Wynne HJ. The Canadian problem gambling index. Ottawa, ON: Canadian Centre on Substance Abuse; 2001 Feb 19.

以下のサイトもご参照ください。
日本のギャンブル障害関連尺度
https://sites.google.com/view/gambling-scales-japan/

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