当院の退院後12か月の治療効果の公開

退院後12か月の断酒・多量飲酒なし・継続飲酒なしの達成割合

図は、2014年に当院の3か月入院プログラムを修了したアルコール依存症の男性を、退院後12か月間、郵送の質問票で追跡した結果です。

入院では離脱症状や合併症の評価・治療、講義、認知行動療法、禁煙プログラム、自助グループ参加などを行い、断酒を目標に支援しました。

  • 縦軸:①断酒(1回も飲まなかった割合)②多量飲酒がない③継続的飲酒がない
  • 横軸:退院後の月数

退院直後に飲酒する方が多く、3か月時点まで①〜③の達成率が低下しますが、この時期を乗り切ると断酒が安定する傾向が見られます。入院中は飲酒欲求が落ち着きますが、退院後に現実の場面に直面すると欲求が戻ることが少なくありません。一度でも飲酒してしまった人の5人に4人が多量飲酒や継続的な飲酒に戻ってしまったことが示されています。
当院の調査では、再飲酒の直前の考えとして次のような自動思考が上位に挙がりました。

  • 「今日だけなら」
  • 「もうどうでもいい」
  • 「飲む量を減らせば大丈夫」

決意は大切ですが、それだけでは回復は難しいことが多いです。入院で学んだ対処法や支援に自分から参加し、実行することが回復につながります。依存症は一度の入院で完全に治るとは限りませんが、再挑戦で回復を目指すことができます。お酒を一つ手放すことで、日常や人生のだいじなものが取りもどせるはずです。

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