ノンアル商品は危険なので使わない

断酒を目標としたアルコール依存症ではノンアルコールビールは危険です。

久里浜医療センターの追跡調査では、退院後にノンアルコールビールを使うと断酒の継続が著しく難しくなることが示されました。

2015年の調査では、退院後にノンアルコールビールを使わなかった143人の1年間の断酒継続率の51%であったのに対し、ノンアルコールビールを使った55人の断酒継続率は15%と大きな差が出ています(図を見てください)。

ノンアルコールビールを使わないことで、1年間の断酒継続の可能性(多変量ハザード)は約2.3倍になりました。この極端な違いは、断酒をめざす患者にはノンアルコールビールの使用が極めて危険な行為である可能性を示唆しています。

海外の研究でもノンアルコールビールは飲酒への引き金となるだけでなく、脳の深いところで本物のビールと類似の反応が起こり、本物のアルコールを飲みたい気持ちが高まることが示されています。

一方で、依存症ではない「少し飲み過ぎている人」については、ノンアルコールビールが飲酒量を減らす助けになる可能性が報告されています。目的が完全な断酒であるかどうかで、ノンアルコールビールの扱いは大きく異なります。

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