自助グループ(AAと断酒会)への参加による回復効果
AA(アルコホーリクス・アノニマスで通称エーエー)や断酒会への参加は、アルコール依存症の回復に最も効果が示されている治療の一つです。
令和6年度調査では日本人はアルコール依存症(WHO診断基準)の生涯頻度は0.6%(男女比6:1)で、アルコール代謝の遺伝的体質で依存症になりにくい傾向があります。そのためコマーシャル、24時間販売など飲酒を促す環境が広がっています。
一方、米国人ではかなり多く、同じ診断基準で12%(男女比2:1)という報告もあり、家族の誰かがなるような身近な病気です。このような社会ではコマーシャルや販売の規制が強く、自助グループのAAによる回復が広く知られています。
米国では治療を求めた患者の約5人に4人はAAに参加します。標準的医療だけの治療では断酒成功率は1.8倍ですが、AA参加では4.5〜5.9倍に高まると報告されています。
当院の調査では退院後に自助グループに参加する人は約4人に1人ですが、参加群では図のように断酒成功率がぐんと高くなります。
初めは「自分には合わない」「人前で話すのが苦手」と感じる人が多いですが、6回ほど参加するとその価値がわかるようになり、2年以上続けると長期断酒に成功する人が90%に達するという断酒会のデータもあります。
一人でがんばるより、回復した人たちとつながるほうが成功しやすいです。まずは一度、参加してみてください。





