AUDIT(Alcohol Use Disorders Identification Test)

平成20年8月4日
国立病院機構久里浜医療センター
精神科医師 真栄里仁

AUDIT は、 6 カ国(ノルウェー、オーストラリア、ケニア、ブルガリア、メキシコ、アメリカ)の調査研究に基づいて作成され、人種や性別による差が少ないとされています。 AUDIT の中でも、 Core AUDIT 【表1】と呼ばれる 10 項目が使われることが多く、依存症以外にも、将来の危険な飲酒者についても同定可能とされています。過去 1 年間について、 10 項目の質問に答える形になっており、該当する各選択肢に付された番号を合計します。
一応、 AUDIT の発案者によるカットオフポイント【表2】と、指導の程度【図1】 ⑵ を示しますが、各国の飲酒パターンによってカットオフポイントが異なるとされています。
日本で行われた研究では12点以上が問題飲酒の、15点以上がアルコール依存症のcut-offポイントとなっています ⑶。

  1. Babor TF, Fuente DL Jr, Saunders JB et al : AUDIT: The Alcohol Use Disorder Identification Test:
    Guidance for Use in Primary Health Care. WHO, 1992
  2. Babor ,TF . Brief Intervention for harmful and hazardous drinking .
    ( http://whqlibdoc.who.int/hq/2001/WHO_MSD_MSB_01.6b.pdf )
  3. 廣 尚典訳: WHO/AUDIT(問題飲酒指標/日本語版) :千葉テストセンター, 2000

表1.Core AUDIT ⑴ ⑶

  1. あなたはアルコール含有飲料をどのくらいの頻度で飲みますか?
  2. 飲酒するときには通常どのくらいの量を飲みますか?
    ただし、日本酒1合=2ドリンク、ビール大瓶1本=2.5ドリンク
    ウイスキー水割りダブル1杯=2ドリンク、焼酎お湯割り1杯=1ドリンク
    ワイングラス1杯=1.5ドリンク位、梅酒小コップ1杯=1ドリンク
    (1ドリンク=純アルコール9~12g)

  3. 1度に6ドリンク以上飲酒することがどのくらいの頻度でありますか?
  4. 過去1年間に、飲み始めると止められなかったことが、どのくらいの頻度でありましたか?
  5. 過去1年間に、普通だと行えることを飲酒していたためにできなかったことが、どのくらいの頻度でありましたか?
  6. 過去1年間に、深酒の後体調を整えるために、朝迎え酒をせねばならなかったことが、どのくらいの頻度でありましたか?
  7. 過去1年間に、飲酒後罪悪感や自責の念にかられたことが、どのくらいの頻度でありましたか?
  8. 過去1年間に、飲酒のため前夜の出来事を思い出せなかったことが、どのくらいの頻度でありましたか?
  9. あなたの飲酒のために、あなた自身か他の誰かがけがをしたことがありますか?
  10. 肉親や親戚、友人、医師、あるいは他の健康管理にたずさわる人が、あなたの飲酒について心配したり、飲酒量を減らすように勧めたりしたことがありますか?

判定結果

 点

日本で行われた研究では12点以上が問題飲酒の、15点以上がアルコール依存症のcut-offポイントとなっています。

表2 ⑵

図1 ⑵

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