アルコール科

受診案内

祝日、年末年始 (12/29~1/3) を除く、平日の 8:30~12:00 に、当院外来棟3番窓口にお越しください。
予約の必要はありませんが、出来るだけ紹介状、診療情報提供書などをお持ちください。


アルコール依存症の外来治療
  • 平日は年末年始を除いて毎日診察
  • 初診時は、看護師等により病歴や家族構成など詳細な面接や、内科医、精神科医による診察など多職種による関わりにより今後の方針を決定
  • アルコール専門医による診察
  • 初診も紹介状なしでも受診可能。予約も不要。9時~11時まで受け付け
  • 年間600名の新患数

当院では日本最大のアルコール治療施設として、新規患者だけでも年間600名の診察を行っています。また、通常の診察に加え、患者さんの特徴と希望に合わせた外来でのプログラムを用意しております。


 外来でのプログラム

外来治療プログラム

比較的軽度のアルコール依存症者、もしくは何らかの事情で入院困難な方向けのプログラムです。3か月間、毎週火曜日に当院へ通院し、勉強会、ミーティング、医師の診察などを組み合わせた治療を行います。その後は、1年にわたり、月に一度程度の通院と手紙による治療を継続していくアルコール専門医、アルコールソーシャルワーカー、臨床心理士の多職種による専門治療です。

プレアルコホリックプログラム

何らかの飲酒問題を抱えているが、飲みっぱなしや離脱症状(禁断症状)の見られない、アルコール依存症まではいかない問題飲酒者を対象としたプログラムです。毎月第三月曜日の13時よりミーティングを行い、その後、専門外来を受診します。

アルコール依存症の入院治療
  • 日本最大のアルコール依存症入院治療施設
  • 若年・中年男性、高齢男性、女性、再飲酒予防トレーニングなど患者さんの特性に合わせた4つのコース
  • アルコール専門医による診察
  • 標準的な入院期間は、男性3か月・女性2か月となっています。
    男性は標準治療プログラムの他に短期治療プログラムも設けています。
    実際の入院については患者さんの病状や入院目的に合わせて 主治医が設定・変更を行います。
  • 全コース共通の16回のアルコール勉強会に加え、患者さんの特性に合わせた各コース独自のプログラム

 入院でのプログラム

標準治療プログラム

男性治療ユニット(約3か月)

男性アルコール依存症患者さんは、内科病棟(1階病棟)に約3週間入院します。その間に離脱症状(禁断症状)の治療と、頭部MRI、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)、各種血液検査などの内科的検査・治療を行い、身体的にも落ち着いたころに、精神科病棟に移り、より集中的な断酒教育を受けます。精神科病棟は、認知行動療法を中心とした教育を行う病棟(2階病棟)と、比較的負担の少ない高齢者向けの病棟(3階病棟)があり、入院期間は、1階病棟と併せて概ね3か月弱となっています。入院治療の中で行われるプログラムには、各々の依存症患者さんが持っている飲酒につながりやすい考え方に気付いてもらい、それを断酒へと変えていく認知行動療法(2階病棟)、アルコール勉強会(全病棟。1回45分、計20回の講義)、自助グループ参加(全病棟)、作業療法(全病棟)、アンガーマネジメント(2病棟、希望者のみ)などがあります。また退院後の環境調整が必要な患者さんには、精神科ソーシャルワーカーとご相談することもできます。 また高齢者向けの病棟では、高齢者に特性に配慮した負担の少ないプログラムとなっており、高齢者に特化した作業療法などもあり、身体機能や、認知機能が低下した方でも対応可能となっています。

女性アルコール治療ユニット(約3か月)

日本でも数少ない女性アルコール依存症専門治療コースです。令和3年10月の新病棟移転に伴い、心理士による認知行動療法を導入するなどプログラムを強化し、入院期間も2か月から3か月弱に延長となりました。男性同様に内科病棟(1階病棟)に約3週間入院します。その間に離脱症状(禁断症状)の治療と、頭部MRI、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)、各種血液検査などの内科的検査・治療を行い、身体的にも落ち着いたころに、精神科病棟(3階)の女性アルコール依存症治療ユニットに移り、より集中的な断酒教育を受けます。入院治療の中で行われるプログラムには、各々の依存症患者さんが持っている飲酒につながりやすい考え方に気付いてもらい、それを断酒へと変えていく認知行動療法、アルコール勉強会(1回45分、計20回の講義)、自助グループ参加、作業療法、アンガーマネジメントなどがあります。また退院後の環境調整が必要な患者さんには、精神科ソーシャルワーカーとご相談することもできます。

短期治療プログラム

短期入院コース(2週間 毎月第1・3月曜日)

飲みすぎて肝臓の数値が悪くなったり、仕事に遅刻・欠勤したりするなど、お酒による問題が出始めた方向けの検査とアルコールの勉強が体験できる2週間のコースです。基本的に軽度のアルコール依存症の方で入院治療をされたことがない方向けのコースです。

検査入院コース(2泊3日)

食道がんや脳委縮など飲みすぎで起こりやすい健康問題に特化した検査(胃カメラ・ CTなど)を集中的に行い、内科医師よりフィードバックします。

解毒治療コース(2週間~1か月)

時間的制約などで通常の3か月間の入院が困難なアルコール依存症者向けのコースです。 内科病棟に入院して各種検査や勉強会参加などを行います。基本的に一度、3か月の標準コースを終えたことのある方向けのプログラムです。

退院後のアフターケア

入院治療後のアフターケアは断酒を継続する上で最も大切なもののひとつです。通常の定期的な通院に加えて当院では以下のプログラムを利用することができます。ご希望の方は担当医へご相談ください。

  1. アルコールデイケア
    退院後の仕事がない方、定年退職された方、自宅では時間を持て余してしまう方などを対象としたプログラムです。毎日通院していただくことによって単に断酒を継続するだけでなく規則正しい生活を送ることで健康を維持・回復することを目的としています。
    詳細についてはアルコールデイケアをご覧ください。

病院のご案内

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