薬剤部
概要
久里浜医療センター薬剤部では、7名の薬剤師が業務を行っています。
患者さんに安心してお薬を服用していただくためにさまざまなことに取り組んでいます。
業務内容
調剤業務
入院患者さんの治療に使うお薬を作っています。
当院は外来患者さんは原則として院外処方です。詳しくは、「院外処方せんについて」をご覧ください。
- 内服薬
-
口から飲み込むお薬のことを言います。
患者さんの年齢・性別などから、薬の量及び種類が適切か、薬どうしの相性は悪くないか、効能が重複する薬が出ていないか、などをチェックしながらお薬を作ります。
処方内容に不明な点があった場合は医師に照会し、内容が変更となる場合があります。
入院している患者さんには、内服薬は一包化しています。
外来の患者さんには原則PTPシートで払出しますが、医師の指示により一包化することも可能です。 (ただし製剤の安定性の問題上、一包化に適さない薬剤は PTPシートで払い出しています。) - 外用薬
-
内服薬及び注射薬を除いた、人体へ直接用いる全ての薬剤の総称、つまり飲用せず直接患部に投与する薬剤のことを言います。
当院には吸入薬、貼付剤 (湿布、パッチ類) 、軟膏・クリーム、点眼剤、坐剤などがあります。 - 注射剤
-
注射剤は、皮膚内や体内に直接投与する薬剤のことを言います。薬の内服が困難な場合や、迅速な治療を必要とする場合などに使われます。
その他、持効性抗精神病薬といって、毎日薬を飲む代わりに一定期間に1回注射することで数週間効果が持続する薬剤もあります。これにより、飲み忘れなどによる薬効の低下を防ぐことができます。
注射剤も内服薬と同様に医師の発行した処方箋に基づき調剤します。注射剤は何種類か混ぜて使う場合もありますので、その際に各薬剤の安定性が悪くならないか、混濁しないか、投与方法は適切か等を調べた上で調剤します。
医薬品管理業務
治療に必要な医薬品の発注、在庫管理をしています。
薬には、それぞれ保管に適した温度が決まっているため、それらに合った環境で保管しています。
医薬品には使用期限が設けられているため、月に1度、期限をチェックしています。
医薬品情報管理
医薬品の情報は日々更新されていきます。
新しく発売されたり、効能が追加されたり、また新たな副作用が見つかる場合があります。
製薬企業などから情報を収集し、医師やその他の医療スタッフに情報を伝達しています。
病棟薬剤業務
2020年7月より、病棟薬剤業務を行っています。
入院時に患者さんが持参した薬を確認し、入院後に使用される薬剤との重複や相互作用等が無いかチェックし、適切な薬物治療が受けられるように支援しています。
また、多職種カンファレンスへ参加して患者さんの情報共有を行う他、病棟スタッフ向け
勉強会を開催し、薬物治療に関する情報提供を行っています。
保管方法などに規制がある医薬品が多数あるため、それらが正しく管理されるように定期的に点検を行っています。
服薬指導
医師の依頼により入院患者さんに実施しています。
安心してお薬を使っていただけるように、薬剤情報提供書を用いてお薬の
- 効能
- 用法
- 副作用
などの説明を行います。
治験
新たにお薬を開発するには、実際に人に投与して有効性や安全性について調べる臨床試験 (治験) を行う必要があります。この臨床試験によってお薬のデータを収集し、厚生労働省から承認を得るとお薬は実際に使用できるようになります。
当院でもこの治験業務を行っており、数々の医薬品の開発に貢献してきました。
詳しくは医師にご相談ください。
薬剤部の業績
- 2014年10月
The 16th ISAM World Congress in Yokohama
PHARMACOTHERAPY FOR ALCOHOL DEPENDENCE : STATUS OF ACAMPROSATE USE AT OUR CENTER - 2014年03月
The Third Kurihama - Pusan Joint Workshop
PHARMACOTHERAPY OF ALCOHOL DEPENDENCE : STATUS OF USE OF ACAMPROSATE AT OUR CENTER - 2013年
平成25年度 厚生労働科学研究「WHO世界戦略を踏まえたアルコールの有害使用対策に関する総合的研究」保健指導マニュアル 作成協力 - 2012年12月
The Second Kurihama - Pusan Joint Workshop
CURRENT STATUS OF THE USE OF ANTIALCOHOLIC DRUGS IN JAPAN
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