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• 院内におけるMR訪問活動についてのお願い（2021年8月2日）

「院外処方せん」について

　当院では、原則として、外来で診察を受けられる患者さんには、『院外処方せん』を発行し、病院の薬局ではなく、保険薬局（調剤薬局・かかりつけ薬局）で薬を調剤していただくことをお願いしています。これは「医薬分業」を推進している厚生労働省の基本政策でもあり、ご理解・ご協力くださいますよう、よろしくお願い致します。

「院外処方せん」とは？

　 医師の診察を受けた際、薬による治療が必要な場合に処方せんが発行されます。最近は医薬分業といって、お薬を医院や病院などでもらうのではなく街の調剤薬局でもらう仕組みがあります。このための処方せんのことを院外処方せんといいます。保険薬局では患者さんの体質や今まで服用したお薬の記録を基に、薬の量や飲み合わせ等を確認し調剤します。

　原則として、「院外処方せん」があれば、どこの保険薬局でも調剤してもらえます。保険薬局の選定は、患者さんの自由です。

　「院外処方せん」を受け取った保険薬局は、仮にお薬の在庫がない場合でも、原則、患者さんの処方せんの内容に基づき、お薬を取り揃えてくれます。

　なお、処方せんの使用期間は、『処方せんの交付日を含め4日』と定められています。それまでに保険薬局にお持ちください。特別な理由により4日間では無理な場合は、主治医にご相談ください。延長することも可能です。

「かかりつけ薬局」をつくりましょう!

　複数の病院や診療科を受診し、お薬をもらっている場合、お薬の重複や飲み合わせに問題が生じる場合があります。それを防ぐためには、同じ保険薬局でお薬の管理をしてもらうことが重要です。このような行きつけの薬局のことを「かかりつけ薬局」といいます。ご自宅の近くや職場の近くなどに「かかりつけ薬局」があると非常に安心です。

　保険薬局では、処方せんに記載されたお薬だけでなく、今までに服用したお薬や、現在服用中のほかのお薬（大衆薬等を含む）のことまで考慮して、お薬によるアレルギーや副作用、飲み合わせについて、適切な助言が受けられ、処方せんに記されているお薬の詳しい説明を聞くことができます。これによって、安全に、そして安心してお薬を服用することができます。

ジェネリック医薬品について

　お薬（医療用医薬品）には、同じ成分・同じ効き目で高いお薬と安いお薬があるのをご存知ですか?

　高いほうのお薬『新薬』は、日本で最初に発売されるお薬で、研究・開発に莫大なコストと年月がかかるため、価格（薬価）が高く設定されます。

　もう一つは、『ジェネリック医薬品（後発医薬品）』といい、新薬の特許期間満了後に厚生労働省の承認を得て発売されるお薬の総称です。新薬に比べて大幅な開発コスト削減と開発期間の短縮が可能なため、新薬と同じ成分・同じ効き目でありながら、その価格（薬価）は、安く設定されます。

　本格的な少子化高齢社会を迎えるわが国において、医療費の問題は深刻です。「ジェネリック医薬品（後発医薬品）」は、患者さん個人のお薬代負担を軽くするだけでなく、国全体の医療費節減にも大きく貢献することのできるお薬なのです。

【ジェネリック医薬品（後発医薬品）を希望される患者さんへ】

・ 保険薬局にて、『ジェネリック医薬品（後発医薬品）を希望します。』とお伝えください。

【ご案内】

　ご希望の方には、『京急・JR久里浜駅、YRP野比駅周辺の調剤薬局の地図』をご用意しておりますのでご自由にお持ち帰りください。

院内活動のご紹介

薬剤部の治療支援における院内活動をご紹介します。

感染制御チーム：ICT（Infection Control　Team)

ICTニュース

医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、管理栄養士、事務、および薬剤師ががチームになり、院内で発生する様々な感染症から患者さんや職員の安全を守るために活動しています。

• 活動状況 : ミーティング月1回、院内ラウンド週1回
• 院内感染対策キャンペーン (年2回)
• ICTニュース発行 (月1回)
• 消毒薬マニュアル等の作成
• 消毒薬・抗菌薬等使用量調査
• 院内感染対策研究会 (年2回)
• 感染防止対策加算関連地域連携合同カンファレンスの出席 (年4回)

院内感染防止対策委員会

褥創対策委員会

医師、看護師、栄養士、検査技師、薬剤師、事務がチームになり活動しています。
週1回の病棟ラウンドと、2ヶ月に一度全体会議を行っています。
会議では褥創の発生状況及び被覆材について検討しています。
年に数回、病院スタッフ向けに褥創の勉強会を開催しています。

委員会の詳細はこちら

医療安全推進担当者会議

医療安全推進週間 啓蒙ポスター

医師、看護師、放射線技師、臨床検査技師、作業療法士、ソーシャルワーカー、心理士、栄養士、事務、及び薬剤師で構成されます。患者さん及び医療従事者の安全と安心を確保し、期待される医療の質を保持するよう努めます。

• 活動状況 : 月1回

転倒・転落事故防止、誤薬防止部会として活動しています。実際に起こった事例を分析し、その結果などを部会ニュースとして月１回発行しています。

医療安全管理委員会

ARP (アルコール依存症社会復帰プログラム) にて講義

ARP : Alcoholism Rehabilitation Program　※正式名称

上記当院で実施しているアルコール依存症治療プログラムの治療で用いられる薬剤について説明しています。
患者さん自身がお薬の知識を得ることで、薬を飲むことの意義を理解し、積極的な治療の参加につながるように努めています。

治療の詳細はこちら

学生実習受け入れについて

当院では、薬学生の実務実習を受け入れています。実習をご希望の方はご連絡ください。

お薬Q&A

Q. 水なしで薬を飲んだり、水以外のもので飲んでも大丈夫ですか？

薬は本来、コップ一杯程度の水やぬるま湯で溶けることを前提として作られています。
水なしで薬を飲むと、喉や食道の途中で薬が張り付き、粘膜を傷めることがあり危険です。水以外の飲み物で薬を飲むと期待する効果が得られない場合があります。
薬は必ず、コップ１杯の水かぬるま湯で服用しましょう！
(注 : 水なしで飲める薬もあります！※口腔内崩壊錠)

Q. 薬は食べ物の影響を受けますか？

お薬の種類によっては、注意が必要なものがあります。効果が出すぎてしまったり、逆に出にくくなる場合があります。医師の注意を守ってください。
例 : ワーファリンと納豆・青汁・クロレラ、一部の降圧薬とグレープフルーツなど。

Q.テレビでよく紹介されている、ジェネリック医薬品とはなんですか？

初めて世の中に誕生した薬を新薬といいますが、新薬を開発した製薬会社はその特許を一定期間持ち、その間は他の製薬企業はそれと同一の医薬品を作ることができません。
ジェネリック医薬品は、特許期間が過ぎたのちに製造･販売された医薬品です。新薬と同じ有効成分を使い、効き目、品質、安全性が同等なお薬です。
開発費も少なくてすむため、薬の値段が新薬より安くなります。
そのほか、製品によっては、大きさ、味やにおい、お薬の形態など、服用し易いように工夫したものも沢山あります。
久里浜医療センターでも、ジェネリック医薬品の使用を推進しています。 《保険薬局でお薬をもらう場合》
院外処方せんの「後発医薬品 (ジェネリック医薬品) への変更不可」というチェック欄に医師のサインが無ければ、保険薬局で薬剤師と相談してジェネリック医薬品を使用することができます。