IBS/便秘関連学会活動報告

このページは、IBS/便秘関連学会への当医療センターの取り組みを掲載しています。IBS/便秘関連学会における参加・報告をご覧いただけます。

2019年

【new】日本消化器病学会 関東支部第357例会でセミナーを開催しました。
「画像を用いた慢性便秘症診療 ーお話は「腸からも」聞くー」

  • 問診だけでなく腹部X線の診療への応用について講演しました。

Japan Digestive Disease Week 2019 [JDDW 2019 KOBE]で以下を発表しました。
「当院の機能性腹部膨満と腹部膨満症状を有するIBSの病態 ー腹部X線と問診による病態推測ー」

  • おなかの張りの原因をX線と問診で明らかにしてわかりやすく治療できることを報告しました。

第38回 日本認知症学会学術集会でセミナー講演をしました
第46回日本小児消化器肝臓栄養学会で発表しました。
「病態を考慮した慢性便秘症診療 -認知症患者への対応を考える-」
第46回 日本小児消化器肝臓栄養学会
第46回日本小児消化器肝臓栄養学会で発表しました。
「乳幼児便秘のdisimpaction後の維持療法におけるPEG4000の有用性」

乳幼児便秘の治療におけるポリエチレングリコールの有効性と使用上の注意について報告しました。
第105回 日本消化器病学会総会
第105回日本消化器病学会総会で発表しました。
「問診と画像による食事関連IBSの診断と治療 -胆汁性下痢症とFODMAPの相違点- 」

食事で下痢をするIBSのうち、食事内容に関らず下痢をする胆汁性下痢症と食事内容で下痢やガスが起きるFODMAPが腹部X線で明瞭な差があったことを報告しました。
第122回 日本小児科学会学術集会 
第122回日本小児科学会学術集会で発表しました。
「排便困難と腹痛で登校不可能に追い込まれるIBSの病態 -直腸S状結腸の通過障害- 」

腹痛と便意から何時間もトイレにこもってしまうIBSの病態をX線から発見し、治療方法を含めて報告しました。
第15回 日本消化管学会総会学術集会
第15回日本消化管学会総会学術集会 コアシンポジウム3「消化管機能性疾患の新展開」で「食事関連IBSへのアプローチ‐FODMAPの絞り込み‐」を発表しました。
ストレスによる腸管運動異常、運動不足による腸管形態異常、食事による胆汁性下痢症に加えて食事内容FODMAPによるIBSを問診と腹部単純写真から絞り込む方法、治療経過を画像で評価して治療した3症例の画像経過を含めて報告しました。

2018年

[JDDW2018 KOBE] 第26回 日本消化器関連学会週間
ワークショップ19 ガイドライン出版後の下部機能性消化管疾患(過敏性腸症候群、慢性便秘症)の診療
「ガイドライン下の画像を用いた慢性便秘症の病態診断と自然史 -幼児から高齢者まで-」を発表しました。

小児の便秘は幼児の便秘がほとんどを占め、直腸肛門の便秘が95%を占めること成人女性の便秘は小児期の発症だが、大腸の便秘がほとんどであること成人の直腸肛門の便秘は小児期の発症ではなく、高齢での発症で小児の便秘とは別物であることを報告しました。
第36回 日本小児心身医学会学術集会
第36回日本小児心身医学会学術集会で優秀演題として発表しました。
「登校困難に追い込まれる重症便秘型IBSの特徴と治療経過 -直腸S状結腸通過障害の関与-」
トイレの時間が長く、腹痛で登校不可能で来院される方のほとんどに画像で見える特徴があり、適切な治療法があったことを報告しました。
第104回 日本消化器病学会総会
4/19-21 新宿 :「腹部X線を活用した慢性便秘診療 -ガイドラインの効果的運用のために?」。
腹部X線と問診で判りやすく治療ができることを報告しました。
第121回 日本小児科学会学術集会
4/20-22 博多 :「高度の腹痛と自己排便停止を見た重症便秘型過敏性腸症候群 (IBS) の2例」を発表しました。
非常にまれな病態で診断と治療方法につき報告しました。

2017年

第44回 日本小児栄養消化器肝臓学会
10/21-22 福岡 :「生活パターンの変化で増悪・寛解をきたした腸管形態異常が原因と考えられる小児機能性便秘の2例」
小児の便秘のほとんどは直腸性便秘ですが、成人同様に腸のねじれで便秘になるお子さんもいます。運動量の増減で寛解・増悪をきたした2症例を小児期発症成人患者と対比して発表しました。
[JDDW2017 FUKUOKA] 第25回 日本消化器関連学会週間
10/12-14 福岡 :「機能性便秘・便秘型IBSにおける前医検査の苦痛と結腸長・挿入時間・腸管運動異常の検討 -大腸鏡検査におけるIBS患者の知覚過敏-」
前医の検査で機能性便秘患者はは大腸の長さや腸管運動異常がある症例で苦痛を感じていたのに対し、便秘型IBS患者では大腸の長さや腸管運動異常の有無と関係なく苦痛を感じていて便秘型IBS患者の前医での検査の苦痛に知覚過敏が関与していた可能性を報告しました。
第35回 日本小児心身医学会総会
9/15-16 金沢 :「胆汁酸吸収不良BAMの関与が疑われる難治性下痢性IBS -画像と問診による診断と治療-」
小児期にも難治性下痢型IBSの原因となる胆汁酸吸収不良があるということを小児患者と共に小児期発症の成人胆汁酸吸収不良の症例を提示しました。優秀推薦演題となりました。
第93回 日本消化器内視鏡学会総会
5/11-13 大阪 :「大腸内視鏡挿入困難症例における結腸長・腸管形態・盲腸到達時間・観察時間の検討 -排便障害患者における大腸内視鏡-」を発表しました。
IBSや便秘患者は大腸内視鏡挿入困難例であり、盲腸までの到達時間が13分と無症状者の3倍程度かかり大腸の長さと相関していたこと、観察時間も平均8分と推奨される平均観察時間より2分長く要し大腸の太さと相関していたこと、便潜血検査とかかわりなく内視鏡を行っているにも関わらず大腸腺腫が対象患者の40% (平均年齢54歳) と高頻度に見いだされたことを報告しました。
第120回 日本小児科学会学術集会
2017/4/14-16 品川 :「当院小児過敏性腸症候群 (IBS) 患者の病態と刺激性下剤の症状への影響」 を発表しました。
IBSは思春期に発症する病気とされていますが、小児の便秘型IBSは思春期前の発症が 多く、その原因として「幼児に多い直腸性便秘に刺激性下剤が連用されたことで腹痛を起こしていた」ことを発見して発表しました。
幼児の直腸性便秘は浣腸で直腸をリセットして排便習慣をつけることで比較的容易に治ります。浣腸を回避する目的で刺激性下剤が使われることのリスクを報告しました。
第5回 アジア神経消化器病学会・第19回 日本神経消化器病学会 合同学会
2017/3/23-25 大阪国際会議場で発表しました。
Non-sedative colonoscopy and CT colonography reveal pathophysiological mechanism or functional bowel diseases in Japan.
第13回 日本消化管学会総会学術集会
2/17-18 名古屋 :ランチョンセミナー 慢性便秘症診療ガイドラインを見据えて ~画像検査の活用~ で講演しました。
本年慢性便秘症診療ガイドラインが上梓されます。現状の画像検査での解釈と診療への応用を発表しました。

2016年

[JDDW2016 KOBE] 第24回 日本消化器関連学会週間
ワークショップ6 機能性消化管疾患の診断と治療における内視鏡の役割
演題「内視鏡挿入困難の原因と機能性腸障害の病態と治療への応用「内視鏡で可視化 される脳腸相関」

これまで報告しているようにIBSや便秘は無症状患者の2倍以上時間がかかる大腸内視鏡挿入困難例であり、ストレスが関与するIBSや便秘では検査は痛くなくても検査自体の緊張で腸の動きが見え、リラクゼーション効果がある「閉眼」で腸の動きが速やかに消える (先日ガッテンで 放映) ことから 「脳腸相関」が無麻酔大腸内視鏡検査で可視化できることを再現動画を含めて提示しました。

以上を踏まえて当院のIBSや便秘の難治例での検討を提示して大腸内視鏡で見える「脳腸相関」、大腸内視鏡挿入困難の原因「腸管形態」に加えて食後下痢症である「胆汁性下痢」の組み合わせで難治例での複雑な病態が理解しやすくなり戦略が立てやすくなることを統計学的検討を加えて報告しました。
5th WCPGHA 2016
10/5-8 カナダ モントリオール : " ABDOMINAL X-RAY IMAGE AND INQUIRY SUGGEST PATHOPHYSIOLOGICAL DIFFERENCE OF FUNCTIONAL CONSTIPATION (FC) BETWEEN ADULT AND CHILD IN JAPAN" を発表しました。
腹部単純写真による便秘の病態ー小児と成人の違いーについての発表で、海外の事情 についても情報が得られました。
第34回 日本小児心身医学会総会 (長崎)
画像を活用した小児IBSの病態診断と治療 -腸管運動異常型・腸管形態異常型- を発表しました。
これまで小児のIBSはストレス疾患ととらえられていました。
今回の発表では成人同様に下痢型の半数はストレス型だが、便秘型や混合型ではストレス以外の要因が多く、特に腸管形態異常「ねじれ腸」の子供が骨折や運動量の低下で腹痛を伴う便秘・下痢を起こし、エクササイズで改善することを報告しました。問診と腹部単純写真だけでも腸管形態異常がわかり、適切な治療ができることを報告しました。
第43回 日本小児栄養消化器肝臓学会 (つくば)
「腹部単純写真から見た小児・成人 機能性便秘の病態 -発症年齢による病態の変遷- 」を発表しました。
成人の機能性便秘が腹部単純写真で、
①排便の我慢による直腸性便秘
②ストレスによる痙攣性便秘
③運動不足による腸管形態異常便秘
の3つに分けるとわかりやすく、効果的な治療が可能なことを報告してきましたが、小児に腹部単純写真による病態分類を応用して成人と比較して報告しました。
成人便秘の半数近くが小児期発症ですが、小児便秘の大部分を占める幼児の直腸性便秘が成人便秘に移行するわけではなく、小児では少数派の痙攣性便秘や運動不足による腸管形態異常便秘が成人便秘に移行する可能性が高いことを報告しました。
第119 回日本小児科学会学術講演会 (札幌)
「当院小児・成人便秘患者の病態の検討 -直腸肛門角異常の影響- 」を発表しました。
幼児の便秘の9割は直腸性便秘でお尻の構造がその原因であること、成人の便秘には小児期発症が多いもののお尻の問題があっても直腸性便秘は少なく、小児期以降に発症した直腸性便秘以外の痙攣性便秘や腸管形態異常+運動不足が成人便秘につながると考えられることを発表しました。
第91回 日本消化器内視鏡学会総会 (品川) ビデオワークショップ 1
「無麻酔大腸内視鏡における開閉眼・体位変換・腹部圧迫による挿入介助の工夫 -S状結腸以降の挿入のために- 」を発表しました。
これまで「浸水法」によるS状結腸通過を容易にしましたが、日本人の腸管形態多様性に対応する体位変換・腹部圧迫の有用性や新型内視鏡の性能、過敏性腸症候群や痙攣性便秘で見られる腸管運動を閉眼にすることで解消して容易に苦痛なく検査できることを報告しました。

2015年

第17回 神経消化器病学会合同集会
合同シンポジウム1「脳腸相関から見た機能性消 化管障害の病態」にて、「内視鏡で可視化される脳腸相関」からみたIBSの病態 -胆汁酸吸収不良 (BAM) を含め- 」を発表しました。
内視鏡で大腸の運動異常・形態異常を明らかにすることで、胆汁によるIBS (BAM) が明らかになってくるという内容を発表しました。
UEG Week Barcelona 2015
"COLORECTAL SCREENING BY USING TOTAL COLONOSCOPY FOLLOWING FECAL IMMUNOCHEMICAL TESTS IN JAPANESE ALCOHOLIC MEN AND THE DETERMINANTS OF THEIR COLORECTAL NEOPLASIA" を発表しました。
第42回 日本小児栄養消化器肝臓学会 (広島)
「当院の機能性便秘患者の特徴 -小児/成人の病態と発症時期の検討- 」を発表しました。
成人便秘と比較して明らかになった小児便秘の原因とその対処方法を報告しました。
2015年度 日本消化器関連学会週間 (JDDW 2015)
2015/10/08-11 東京 :
• サテライトシンポジウム66 IBS治療の最前線「画像を用いたIBSの病態把握と治療 選択」
• ワークショップ12 消化器疾患と胆汁酸「当院における胆汁酸吸収不良 (BAM) が疑われるIBSの診断と治療」
を発表しました。
第118回日本小児科学会学術集会
2015/04/17-19 大阪 :「成人治療の小児排便障害への応用の試み -大腸画像検査を活用した治療選択- 」を発表しました。

2014年

第100回 消化器病学会総会 パネルディスカッション6
「IBS病態研究の進歩と本邦における臨床実態 -ベンチからベッドサイドまで- 」において、演題名 :「大腸画像検査を活用した機能性腸障害の診断と治療 -病態説明と治療選択ツールとして- 」を発表しました。
今回はIBSと機能性便秘が大腸内視鏡やCTコロノグラフィ―で評価でき、適切な治療選択ができることを報告しました。
同じセッションで埼玉医大と福島県立医大からもCTコロノグラフィーとIBSの演題があり、腸管形態の腸管機能への影響に注目が集まってきているようです。

同学会で慢性便秘の治療ガイドラインが作成されることとなり、構成メンバーとなりました。
2014年度 日本消化器関連学会週間 (JDDW 2014) 神戸10月25日26日
2014/10/25-26 神戸 :
• シンポジウム「安全で苦痛・見落としのない大腸内視鏡」で、「患者背景・腸管形態に配慮した大腸内視鏡 -「浸水法」と「先端柔軟大腸内視鏡」を用いて- 」
• ワークショップ「内視鏡による機能性消化管疾患の診断と治療」で、「無麻酔大腸内視鏡を用いた過敏性腸症候群 (IBS) の診断と治療」
を発表しました。

2013年

第31回 日本大腸検査学会 シンポジウム1
2013/11/29-30 東京 : 「大腸検査 : 進化した形態学と機能評価・治療への応用」で発表しました。

第31回日本大腸検査学会要旨
今回のテーマは「形態から機能へ」とさせていただきました。日本の大腸検査は機器の開発と早期癌発見をめざす形態学の発展にて世界のトップレベルへと急速に駆け上がりました。大腸内視鏡は診断から治療へ直結するツールとして (粘膜性状や色調といった) 形態学の発展を支えました。その中で、 (粘膜性状や色調など) 形態に異常がない場合でも頑固な腹部症状を訴える症例の存在が明らかになってきました。これは消化管の機能である消化吸収という本来の役割を理解した大腸検査が求められていることに繋がります。そこで、研究の歴史が長いものの十分に活用されているとは言い難い検査を今一度振り返るべく多くの企画を準備いたしました。

シンポジウムは「大腸検査 : 進化した形態学と機能評価・治療への応用」、「便からの情報で下部消化管疾患はどこまで解るか」とさせていただきました。これを突破口として形態学に引き続く機能検査の方法、そしてひとつの検体から多くの情報を得る手段を探っていきたいと考えています。

※注 : カッコ内は筆者追加記載


S1-3 大腸鏡挿入の障害となる「腸管」形態異常と無麻酔大腸鏡で観察される腸管運動異常、その意味とIBS・機能性便秘治療への応用
これまで無麻酔大腸内視鏡でIBSや痙攣性便秘の腸管運動が観察されること、大腸内視鏡挿入困難の原因となる教科書の腸管形態と異なる腸管形態異常がIBSや便秘に関連していること、そしてそれらが治療選択に役に立つことを2008年より発表してきました。
学会のシンポジウムのテーマで「大腸検査での腸管形態と機能評価・治療への応用」が取り上げられたのはこれが初めてです。
腸管形態の問題は患者側・医師側ともに苦痛・検査困難で悩まされる問題です。
腸管形態異常「大腸内視鏡挿入困難」を排便障害の原因ととらえ、治療に応用することは患者側・医師側ともに非常に有益なことと考えます。
これからなお一層、苦痛のない検査法の開発と排便障害の治療法の開発に精進いたします。

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