IBS・便秘外来
小児排便障害治療への取り組み
2023年度日本消化器関連学会(JDDW 2023 KOBE 11月2日)で発表しました。
水上医師
「機能性腸疾患における性差と年齢の影響 ―画像検査を用いた検討―」
小児IBSでは男児が多く、成人IBSでは女性が多く、トイレ環境や性ホルモンの影響が考えられること。
成人IBSの病態はストレス関連が男女とも50%を占め、胆汁性下痢症が男性の40%、女性の20%
FODMAPを含めた消化吸収障害は5%でした。
小児便秘には性差がなく、90%が直腸肛門病態であったのに比し成人便秘は女性が多く、小児と異なり大腸病態が80%以上でした。
第50回日本小児栄養肝臓学会(10月22日 仙台)で発表しました。
水上医師
「PEG上市が小児便秘外来に与えた影響 ―患者数、年齢、病態分布― 」
PEG製剤の上市が与えた小児便秘症に患者さんへの影響を報告しました。
第41回日本小児心身医学会学術集会(9月16日 和歌山)で発表しました
水上医師
「小児患者における腹部膨満の腹部X線と問診による病態診断と治療の試み」
画像で腹部膨満の原因を推測し、わかりやすく治療ができることを報告しました。
第26回 日本心療内科学会総会・学術大会で発表しました。
2022年11月19日 水上医師
コロナ禍など世相の影響により発症・増悪した機能性腸疾患の提示~画像を用いた病態の検討~
レントゲン画像による機能性腸疾患の診療を報告しておりますが、コロナ禍など世相の影響で増悪、緩解するケースについてレントゲンでの変化を含めて報告しました。
第125回日本小児科学会学術集会で発表しました。
2022年4月16日 水上医師
「コロナ禍による一斉休校が引き起こしたと思われるスポーツ選手便秘3例の提示」
コロナ禍における一斉休校で便秘になりにくいとさ4/16れるスポーツ選手にも便秘が起きたこととそのメカニズムを発表しました。
第38回日本小児心身医学会学術集会で発表しました。
「腹部X線と問診から推測する過敏性腸症候群の病態―小児と成人の特徴―」
成人患者さんの42%が小児期発症で、
思春期で卒業する病態と成人まで続く病態があることを報告しました。
第123回日本小児科学会学術集会で発表しました。
「腹部X線と問診から推測する小児過敏性腸症候群IBSの病態分布」
小児のIBSは成人と異なり男児が多かったこと
病型は成人同様に男児では下痢型が多く、女児は便秘型が多かったこと
下痢型の病態に胆汁性下痢症を含めた食事関連病態が3割弱存在したことを報告しました。
少年写真新聞社 体と心 保健総合大百科<中・高校編>2020に掲載されました。「過敏性腸症候群」
日本小児心身医学会雑誌「子どもの心とからだ」vol. 29(1): P8-13
に「長時間にわたる排出困難と腹痛から不登校につながる便秘型IBS6名の病態と治療経過ー直腸。S状結腸の通過障害ー」が掲載されました。
第46回日本小児消化器肝臓栄養学会にて
「乳幼児便秘のdisimpaction後の維持療法におけるPEG4000の有用性」
を発表。
- 乳幼児便秘の治療におけるポリエチレングリコールの有効性と使用上の注意について報告しました。
日本小児心身医学会雑誌2019 vol.28 No.1 P41-45
「胆汁酸吸収不良BAMの関与が疑われる難治性下痢型IBS -小児症例と小児期発症成人症例の提示- 」
が発行されました。
- 第122回日本小児科学会学術集会にて
「排便困難と腹痛で登校不可能に追い込まれるIBSの病態 -直腸S状結腸の通過障害-」を発表 -
- 腹痛と便意から何時間もトイレにこもってしまうIBSの病態をX線から発見し、治療方法を含めて報告しました。
- [JDDW2018 KOBE] ワークショップ19 ガイドライン出版後の下部機能性消化管疾患(過敏性腸症候群,慢性便秘症)の診療
「ガイドライン下の画像を用いた慢性便秘症の病態診断と自然史 - 幼児から高齢者まで - 」を発表。 -
- 小児の便秘は幼児の便秘がほとんどを占め、直腸肛門の便秘が95%を占めること
成人女性の便秘は小児期の発症だが、大腸の便秘がほとんどであること
成人の直腸肛門の便秘は小児期の発症ではなく、高齢での発症で小児の便秘とは別物であること
を報告しました。
- 小児の便秘は幼児の便秘がほとんどを占め、直腸肛門の便秘が95%を占めること
- 第36回日本小児心身医学会学術集会で優秀演題として
「登校困難に追い込まれる重症便秘型IBSの特徴と治療経過―直腸S状結腸通過障害の関与―」を発表 -
- トイレの時間が長く、腹痛で登校不可能で来院される方のほとんどに画像で見える特徴があり、適切な治療法があったことを報告しました。
- 第121回日本小児科学会学術集会 (4月20日-22日 博多)
「高度の腹痛と自己排便停止を見た重症便秘型過敏性腸症候群 (IBS) の2例」を発表 -
- 非常にまれな病態で診断と治療方法につき報告
- 欧州小児消化器病学会 European Society for Paediatric Gastroenterology, Hepatology and Nutrition (ESPGHAN)のFull Memberとして承認されました。
これまで小児期発症の成人便秘患者治療を原点に小児期便秘・IBS治療を行っておりますが、画像を用いた小児期便秘・IBSの診断と治療を世界に発信いたします。
- 第120回日本小児科学会学術集会 (4月14日-16日 品川)
「当院小児過敏性腸症候群 (IBS) 患者の病態と刺激性下剤の症状への影響」を発表 -
- IBSは思春期に発症する病気とされていますが、小児の便秘型IBSは思春期前の発症が多く、その原因として「幼児に多い直腸性便秘に刺激性下剤が連用されたことで腹痛を起こしていた」 ことを発見して発表しました。
幼児の直腸性便秘は浣腸で直腸をリセットして排便習慣をつけることで比較的容易に治ります。浣腸を回避する目的で刺激性下剤が使われることのリスクを報告しました。
- IBSは思春期に発症する病気とされていますが、小児の便秘型IBSは思春期前の発症が多く、その原因として「幼児に多い直腸性便秘に刺激性下剤が連用されたことで腹痛を起こしていた」 ことを発見して発表しました。
- 5th WCPGHAN(World Congress of Pediatric Gastroenterology, Hepatology and Nutrition) 2016
(10月5日-8日 カナダ,モントリオール) で
ABDOMINAL X-RAY IMAGE AND INQUIRY SUGGEST PATHOPHYSIOLOGICAL DIFFERENCE OF FUNCTIONAL CONSTIPATION (FC) BETWEEN ADULT AND CHILD IN JAPANを発表 -
- 腹部単純写真による便秘の病態 ー小児と成人の違いー についての発表で、海外の事情についても情報が得られました。
- 第34回日本小児心身医学会総会 (長崎)
画像を活用した「小児IBSの病態診断と治療 - 腸管運動異常型・腸管形態異常型 - 」を発表 -
- これまで小児のIBSはストレス疾患ととらえられていました。
今回の発表では成人同様に下痢型の半数はストレス型だが、便秘型や混合型ではストレス以外の要因が多く、特に腸管形態異常「ねじれ腸」の子供が骨折や運動量の低下で腹痛を伴う便秘・下痢を起こし、エクササイズで改善することを報告しました。
腸管形態異常のIBSはストレスが関係なく、お腹が痛いからと学校をお休みすると治るどころか悪化します。
問診と腹部単純写真だけでも腸管形態異常がわかり、適切な治療ができることを報告しました。
- これまで小児のIBSはストレス疾患ととらえられていました。
- 第43回日本小児栄養消化器肝臓学会 (つくば)
「腹部単純写真から見た小児・成人 機能性便秘の病態 -発症年齢による病態の変遷- 」を発表 -
- 成人の機能性便秘が腹部単純写真で、
① 排便の我慢による直腸性便秘
② ストレスによる痙攣性便秘
③ 運動不足による腸管形態異常便秘
の3つに分けるとわかりやすく効果的な治療が可能なことを報告してきましたが、小児に腹部単純写真による病態分類を応用して成人と比較して報告しました。
成人便秘の半数近くが小児期発症ですが、小児便秘の大部分を占める幼児の直腸性便秘が成人便秘に移行するわけではなく、 小児では少数派の痙攣性便秘や運動不足による腸管形態異常便秘が成人便秘に移行する可能性が高いことを報告しました。
- 成人の機能性便秘が腹部単純写真で、
- 第119回日本小児科学会学術講演会 (札幌)
「当院小児・成人便秘患者の病態の検討 -直腸肛門角異常の影響- 」を発表 -
- 幼児の便秘の9割は直腸性便秘でお尻の構造がその原因であること、成人の便秘には小児期発症が多いもののお尻の問題があっても直腸性便秘は少なく、小児期以降に発症した直腸性便秘以外の痙攣性便秘や腸管形態異常 + 運動不足が成人便秘につながると考えられることを発表しました。