内視鏡検診センター

現在、内視鏡治療後のバックアップ体制が十分でないため内視鏡治療を中止しており、IBSや便秘などの機能性疾患の病態評価を中心に行っております。
誠に申し訳ありませんが、大腸癌健診をご希望の方は近隣の医療機関のご受診をお願いいたします。

第113回日本消化器内視鏡学会関東支部例会
水上医師

主題7「消化管機能性疾患に対する診断と治療」
「大腸内視鏡動画の下痢型過敏性腸症候群(IBS)におけるバイオフィードバックとしての活用」
無麻酔大腸内視鏡でストレス性腸管運動異常による下痢型IBSの腸管運動異常が観察されバイオフィードバックツールとして活用できることを症例を含めて報告しました。

概要

当院内視鏡健診センターではアルコール症、大酒家における消化管発癌の診断、研究で世界をリードしております。
苦痛の少ない大腸内視鏡 (大腸鏡) 挿入法や、過敏性腸症候群の内視鏡診断と治療への応用、安全な大腸ポリープ切除法の開発を行い世界に発信しております。

診療方針と内容

アルコールによる発癌が有名な食道癌・咽頭喉頭癌は、この分野の世界的権威である横山顕医師をはじめ、経験豊富な熟練医のみが最新のオリンパス社製ハイビジョン拡大内視鏡を使用し、NBI (特殊光) での拡大観察色素内視鏡での診断を行い世界に新知見を発信しております。
胃癌・胃・十二指腸潰瘍なども充実した機器を駆使することで精密な検査・診断を行っております。

近年日本では大腸癌が著しく増加しております (女性の癌死亡の原因第1位、男性の癌死亡の原因第3位)。
当院アルコール症患者さん1000人の大腸鏡による検討で、一般の患者さんに比して大腸癌が約37倍と著しく高頻度で見出されることを発見し、大酒家・アルコール症の方の約2/3の方は大腸ポリープを持っていることがわかりました。

大腸鏡はこれまで「痛くて麻酔が必要」との認識の方も多かったかと思いますが、当院 水上が開発した「浸水法」と、先端柔軟大腸鏡 PCF-PQ260 により無麻酔でも苦痛がほとんどない検査を施行しております。
「浸水法」はUCLAやスタンフォード大学でも導入され従来法に比して苦痛が少ないことが報告されております。
「浸水法」は麻酔を必要としないため安全性が高いとともに、これまで不可能だった腸管運動や腸管形態を評価することができ、「過敏性腸症候群や排便障害の内視鏡診断と適切な治療選択」が可能となりました。
腸管形態を立体表示できるCTコロノグラフィーを装備しておりますので患者さん自ら確認することも可能です。

大腸ポリープの治療リスクを軽減する「アンカークリップ法 (Dig Endosc. 2010 Oct;22 (4) : 366-9) 」を開発・報告しております。

病院のご案内

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